ロイヤルの名は、イギリス王室からロイヤル・ウォラント(王室御用達勅許状)を授けられることにより冠することを許されますが、ロイヤル・ウースターは、1789年、ジョージ3世から初のロイヤル・ウォラントを受けています。以来、現在のエリザベス2世まで200年にも渡り、すべての君主からロイヤル・ウォラントが授与されているという名誉を持つ、唯一のブランドでもあります。
当時、ボーン・チャイナは発明されていませんでしたが、ロイヤル・ウースターは、素地にソープストーン(凍石)を混ぜて焼く独特な「ステアタイト製法」により、西洋の人々の憧れであった中国製の陶磁器に勝るとも劣らない高品質、そして品位のあるフォルムの磁器を生産しました。絵付けは東洋磁器を意識したもので好評を博し、これに黒で絵付けをする「ジェット・エナメル」と呼ばれる技法や、優れたエナメルカラーの絵付けの技術を駆使し、確固たる地位を築きました。
19世紀後半には、岩倉具視や大久保利通、伊藤博文ら当時の大臣による日本政府使節団の訪問も受けています。
代表作「ペインテッド・フルーツ」は、熟練したペインターによる絵付けに6回の焼成、22金をふんだんに使った金彩を施し、さらに金の輝きを引き出すために、11時間もかけて磨き上げるという極めて贅沢な製品です。また、ロイヤルシェイプに数種類の花が描き込まれた「サンドリンガム」、ブルーとイエローの花の大胆な色使いが白磁に映える「パストラル」などのシリーズも人気です。
ロイヤル・ウースターは、2001年、250周年記念を迎えています。
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