2代目のハーバードは、企業家としても有能で、父が追求した芸術性を重視しながらも、工場の近代化や人材確保に努めました。また、1820年以降、気品ある大理石のような美しさを持つ無釉磁器の「パリアン磁器」を発明し、1863年には、金を腐食して模様を作る「アシッドゴールド製法」や、金を立体的に盛り上げていく「レイズド・ペイスト・ゴールド技法」などの革新的な技法も開発し大きく発展させ、優れた製品を製作しました。エメラルドグリーンの地色の上に「レイズド・ペイスト・ゴールド技法」で金をふんだんに盛り上げた「シュルズベリー」は、貴族趣味の極致ともいえる逸品です。
1870年、3代目を受継いだ甥のコリンは、フランスより招いたルイ・ソロンが発明した、液体状にした粘土の重ね塗りでレリーフ像を作りだす「パテ・シュール・パテ技法」を導入して、大変な人気を得ました。
1948年には、ミントンを代表する傑作である「ハドンホール」が発表されました。総花柄のこの作品は、イギリス陶磁界に多くの足跡を残したジョン・ワズワースの代表作であり、彼は、イングランドの古城ハドンホール城の壁画とタペストリーにヒントを得ると、一夜にして完成させたというエピソードが残っています。ボーン・チャイナのやさしい白と上品な花柄のこのデザインは、世界中の女性に愛されています。またこのシリーズは、1953年、エリザベス2世女王即位記念のデザインコンテストで優勝しています。
ミントンのデザイン性と豪華さは、多くの人々の支持を受けており、世界各国の英国大使館で公式食器として使用されています。また、世界各地の王室からの特別注文が後を絶たず、「テーブルウェアの貴婦人」の名を誇っています。現在ミントンは、ロイヤル・ドルトングループの一員です。
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