| 1860年代には、ヘンリーはランベスにアートスタジオを作り、造形、装飾、さまざまな分野から優れた職人や芸術家を集め、記念品、装飾品、テーブルウェアなどの、美術工芸品においても大成功を果たしました。パリ万博、フィラデルフィア博覧会ではともに金賞を受賞しています。
1877年、さらなる事業拡大を目指し、陶磁器の中心地ストーク・オン・トレントのバースレムに窯を移します。1884年頃までにはボーン・チャイナを導入し、ここでもアーティストを育てて、独創的で美しい作品を生み出しました。中国宋代の秘法だった独特の赤を再現した「ドルトン・レッド」の技法は、現在でも当時のまま製作が続けられています。
1887年、ヘンリーは、ヴィクトリア女王から窯業界で初めてサー(ナイト)の爵位を与えられています。ヘンリー没後1901年に、ロイヤル・ドルトンは、エドワード7世から王室御用達窯の栄誉を授けられ、会社と製品に「ロイヤル」の名を冠することが許されました。エリザベス女王、チャールズ皇太子からも御用達を指定されています。
代表的な作品には、ピーコックブルーの地色に金彩で東洋の花を描いた「カーライル」や、ヘンリー・ドルトン没後100周年を記念して発表された「センテニアル・ローズ」などがあります。また「くまのプーさん」や「ブランベリーヘッジ」など児童文学のキャラクターシリーズも人気です。
現在では、ミントン、ロイヤル・クラウン・ダービー、ロイヤル・アルバートといったイギリス屈指の名窯を次々に傘下におさめて、20以上の陶磁器、ガラス工場を持つ世界最大の陶磁器メーカーグループとしてヨーロッパの陶磁界をリードしています。
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