1775年にジョージ3世より「クラウン」の称号を与えられ、バックスタンプとして王冠のデザインも認められました。さらに1890年には、ビクトリア女王より「ロイヤル」の称号を授けられ、イギリスで唯一二つの王室称号を冠する窯となります。
1775年に発表された「イマリ」は、日本の古伊万里をイメージしたもので、伊万里の金襴手をイギリス風にアレンジし、王侯・貴族の間に東洋ブームを巻き起こしました。下絵付けの濃紺、上絵付けの赤、その上の金彩のコントラストが強烈な印象を与える大胆な配色やデザインが特徴です。ヨーロッパ磁器の高貴さと有田磁器の華やかさが見事に融合しています。ロイヤル・クラウン・ダービーを代表するこの「イマリ」は、日本では、伊万里と混同するのを避けるため、「ジャパン」として売り出されています。
その他代表作として、磁肌の白地にピンクのバラと野花を描いた「ポジー」や、1975年、アン王女の結婚式の際に献上された、金彩と上品な緑色のデザインの「グリーン・ダービー・パネル」などがあります。
イギリス陶磁器界で最高の栄誉を受けた名窯から生み出される陶磁器は、「エッグ・シェル」とも言われる超薄手の生地で技巧的な形も可能にし、可憐さと気品を備え、250余年変わらず王室の高い信頼を保ち続けています。現在は、ロイヤル・ドルトングループの傘下に入っています。
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